今回は最近アメリカの大学、特にIvy LeagueやトップのLiberal Arts Collegesで流行している概念「microaggression」について書きたいと思います。人種のるつぼであり人種差別の歴史の影響が強いアメリカならではの流行だと思いますが、触れてみると日本人にその概念が足りなすぎるという気もしてきます。
Microaggressionとは、unintentional discrimination by way of subtle comments that reveal bias generally ingrained in culture through race and gender stereotypesです(Yale Daily Newsより)。あまり厳密な定義はありませんが、意図なしに言った言葉が言われた相手にとっては差別発言となり、その言った人の隠れた差別意識がわかってしまうというような現象のことを指します。白人や男性が言って黒人やアジア人、留学生、女性がmicroaggressionを感じるケースが多いです。
例えば。僕が当事者となる場合だと、、アメリカの白人と初対面で話していて、「君英語うまいね。」と言われた。数学苦手なんだよねと言ったら「え、アジア人だろ!?」と驚かれた。他の人が当事者だと、、大学のコースの名前が「アメリカとアフリカ」だった。テロに関する授業で教授が「Muslim terrorists」と発言した。どれも悪気、差別的意識はなさそうですが、全部microaggression認定されます。
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