参加しているプログラムの一環として、毎週ラングエージパートナーと会って話したりどこかに行ったりするというものがあります。僕のパートナーはヨルダン大学に通うパレスチナ系の大学生で、先週は彼女とパレスチナ難民キャンプに行って来ました。シリア難民キャンプと違い、住んでいる人も外部の人も出入り自由というのが特徴的です。行ったのはバカアキャンプという、世界最大の難民キャンプで、東京ドーム1500個分の土地に約13万人が暮らしています。アンマンからは車で20分ほどの所にありますが、見慣れたヨルダンの街とは大きく異なりました。とにかく広く、その一部を見ただけなので、キャンプの状況を正しく描写することはできませんが、僕の見たことを書きたいと思います。僕の中で特に印象に残ったキーワードは三つー環境、精神、子供でした。
キャンプと言っても特に外界と隔てる壁のようなものはなく、バスでキャンプ内の発着所まで行くことができます。発着所を降りると広がるのは八百屋や服屋など店が所狭しと並んだマーケット。ここはアンマンのダウンタウンとあまり変わらない様子ですが、全体的に価格が安くキャンプ外からも多くの人が訪れるそうです。また、どの店の売り子も男性というのも特徴です。「女性が働くのは良くない」という考えがヨルダン人以上に浸透しているというのは本当なのかなと思いました。(一方家庭収入や母子家庭の状況は芳しくなく、NGOなどの支援プログラムには女性をターゲットにしたものも多くあります。)
マーケットを抜けメインの通りを歩きます。交通量も多いですが、このような感じで道端に物を広げて売っている人が目立ちます。遠目ではわかりませんが、良く近くで見てみると、売られているものはマーケットには出せないような、薄汚れたおもちゃや洗濯しているかも定かではない古着。こちらはキャンプ内の人々をターゲットにしているようです。
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