先日、Yale大学の新入生選考プロセスにおいてアジア系アメリカ人が不当に差別されているという嫌疑がかけられ、当局が調査を開始したという報道がありました。少し前にハーバード大学においても同様の問題が発覚し、具体的な選考プロセスの公開という結果に至りました。日本でも医科大学における男女差別がニュースになりましたが、課外活動やエッセイ、推薦状などの総合評価で合否を決めるアメリカの大学における人種差別とは何を意味するのでしょう?そもそも、アメリカの大学では多様性を重視しているとよく言いますが、それは具体的には何を意味しているのでしょうか?
↓Yale大学の多様性をまとめたパンフレット
https://admissions.yale.edu/sites/default/files/files/class_profile_2021_final.pdf
ハーバード大学の公開した選考プロセスによって明らかになったのは、選考の過程で応募者の課外活動、受賞歴、エッセイなどそれぞれの項目は点数化され、それを基準に選考者の感性を取り入れ合否判断を下しており、その点数化の過程でアジア系アメリカ人は一律減点されていたという事実でした。つまり、白人と同程度の応募内容であっても、アジア系アメリカ人は低い点数を付けられ、合格の確率を下げられていたということです。
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