早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

授業

良い社会学の定理とは?

マルクス、デュルケーム、フーコーなど歴史的に有名な社会学者、また彼らが提唱した社会学の定理 (social theory)「社会主義」「分業論」「規律訓練型社会」等は今尚様々な分野、学者に影響を与えています。しかし、社会学者、社会学の定理は数え切れないほ…

3年生春学期授業振り返り

3年生の春学期が終わりました。今学期は4授業履修と、今までより少なめにした分、今までを振り返ったり自分の興味を分析したり、4年生の卒業論文に向けた研究のテーマを考えたりすることもできました。一方、課外活動にはあまり取り組みませんでしたし、卒業…

アメリカの大学、教授のダイバーシティ

前回の投稿から一ヶ月以上経ってしまいました。Yaleでは春学期も残り2週間ほど、それが終われば3ヶ月の夏休みとなります。そんな中、今話題となっていることの一つが、学部間の格差や教授のダイバーシティについての問題です。3月の終わり頃、僕の専攻、Ethn…

アメリカ警察のパトカーに乗りました

日本でも警官と話したことなどほぼなかったのですが、この度アメリカ警察に4時間程お世話になってきました。 とは言っても、犯罪を犯して捕まったわけではありません!!今学期履修している警察についての授業(Ethnography of Policing and Race)の一環とし…

社会学的には過去でもない、未来でもない、今を生きることなどできない説を検証

俺は過去でも未来でもなく、今を生きる。あなたは過去に囚われすぎている。大事なのは、今じゃない。漫画やアニメでそんなセリフを聞くこと、ありますよね。かっこいいシーンですが、よく考えてみると、過去にも未来にも縛られず、今を生きるってどう言うこ…

フェミニズムはアメリカの受け売り?

レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、ジェンダー、セクシュアリティ、セクハラ、、近年話題になっている性的マイノリティや女性の権利と言った議題には横文字ばかりが並びます。言いたいことはわかるが、それは西洋の受け売りだ、日本の伝統的文化を軽視…

3年生春学期の授業

1週間のスケジュールです。特に意識した訳ではないですが、今学期は全ての授業が部屋から1ブロック以内の教室で行われることになりました。1. ARBC 140 Intermediate Modern Standard Arabic II 毎日50分のアラビア語の授業です。先学期に引き続きという感…

ビジネス成功の鍵は文化!?

以前の記事で大量生産・大量消費のスタイルを生み出したFordismについて書きました。資本主義において不可避なOver-accumulationにより廃れていったFordismですが、その後登場したPost-Fordismと括られる企業のあり方とはどのようなものなのでしょうか。圧倒…

開発経済学の目指す世界

なぜ先進国と発展途上国の経済格差は縮まらないのか?なぜ1日$1以下で生活している人々がいる一方で億万長者も存在するのか?何をすれば格差は縮まるのか?貧困層をなくすにはどうすれば良いのか?誰でも一度は考える疑問ではないでしょうか。経済学の中でも…

「企業」とは

大学三年生になると、将来のこともだんだんと考えなければなりません。周りを見ると毎週末のようにコンサルや投資銀行のインタビューに赴く人も多くなってきました。そんな時ふと、人はなぜ働くのか?なぜ企業という組織に属し生きていくのか?この生き方は…

YaleのDiversityとは?

先日、Yale大学の新入生選考プロセスにおいてアジア系アメリカ人が不当に差別されているという嫌疑がかけられ、当局が調査を開始したという報道がありました。少し前にハーバード大学においても同様の問題が発覚し、具体的な選考プロセスの公開という結果に…

3年生秋学期の授業

今学期履修する授業が確定しました!1週間の予定はこんな感じです。 以下に簡単に各授業の内容を記したいと思います。 ARBC 130 Intermediate Modern Standard Arabic I アラビア語の二年目のクラスで、毎日50分あります。履修人数は15人ほどで、標準アラビ…

2年生春学期授業振り返り

今学期は最後の数日間にペーパー3枚、期末試験2つがありかなり大変でしたが、全てなんとか終了しました。ということで、毎学期恒例、振り返りをしたいと思います。 ANTH 460 / E&RS 531 / RSEE 365 Critical Human Rghts & Global Pstsocialism 面白さ5 教授…

人権は世界を救える?

全ての人間が生まれながらにして持つ権利、人権。今では至る所で人権侵害、人権尊重といった言葉を聞きます。今学期履修している文化人類学のセミナーでは、人権を一種の思想として捉え、それがどのようにこの世界での主流、共通言語になったかについて議論…

Representing Disabilities: Ethnographic Playという選択肢

中間期間到来で、エッセイの締め切りや試験が迫っていますが、それを乗り越えればすぐに春休み(2週間!)です。さて、今週末は、演劇の公演の手伝いをしていました。Yaleでは有志の学生たちがやっているものから、Drama schoolやプロの役者が大学の大きな劇場…

"War on Terror"の終焉

イラクとアフガニスタンについてのセミナーでは、両国の簡単な歴史とアメリカの侵略についてというパート1が終わり、より具体的な問題を扱う時期に入りました。その第一弾がテロリストグループ、ISとタリバンについてでした。このセミナーでは、学生全員15分…

レクチャーとセクション

今学期はYaleに来て初めて大人数のレクチャーを履修しています。少人数制のセミナーとはかなり違うシステムなので、今回はレクチャーの雰囲気と、セクションという制度についてご紹介したいと思います。僕が履修しているレクチャーはどちらも受講人数80人程…

”リベラル・アーツ”教育の実態

最近話題のリベラルアーツ教育。日本の大学でも取り入れるところが増えて来ています。アメリカの大学といえばリベラルアーツ教育というイメージがありますが、具体的にはどのような点がリベラル・アーツなのでしょうか。もちろん授業以外の面でもこのリベラ…

2年生春学期の授業

Blue Booking, shopping periodを経て今学期履修授業を決めたのでご紹介したいと思います!セミナーに入れるかどうかという不安がかなりつきまとう今回のショッピングピリオドでしたが、最終的にはかなり理想通りな結果になったと思います。 ↓最終的に履修す…

YALEのヒミツ〜Blue Bookingとは〜

春学期が始まりました!寒いです!!!ショッピングピリオド中で、今学期取る授業を色々試して決めています。とても知的にわくわくする期間ですが、と同時に入りたいクラスに無事入れるか、本当に思った通り面白いクラスか、という不安もつきまとう期間です…

日本戦争映画

成人式でした!成人年齢の異なる中国やアメリカにいたのであまり成人したという実感はありませんが、高校の同窓会では久しぶりに旧友たちと話すことができ、リフレッシュできたかなと思います。帰ってくる家があり、迎えてくれる友人がいてくれることはやは…

2年生秋学期授業振り返り

早いものでもう一学期が終わってしまいました。ということで、毎学期恒例、各授業の振り返りをしたいと思います。

帰国できない芸術家

現在Yale University Art Gallery (Yaleにある美術館)では"Artists in Exile"という特別展示が行われています。その中でも一際目立つ展示が、イラン出身のアーティストShirin Neshatによる映像作品の一コマを写真にしたものです。縦横共に1m以上の大きさで、…

総統閣下は”正しく”描写されているか

総統閣下シリーズをご存知でしょうか。YouTubeやニコニコ動画で量産されている、ヒトラーの映画の1シーンに嘘字幕をつけたMAD動画です。↓例えばこのような。ほとんどの動画がこれと同じシーンを選び、嘘字幕をつけていることが特徴です。 youtu.be実はこの類…

Ethnicity, Race, and Migration

2年生の終わりまでに確定させるmajor (専攻)ですが、今候補として考えているのはEthicity, Race, and Migration (通称ER&M)というものです。ER&Mはその名の通り民族、人種、移住に関することを、学際的に学ぶmajorです。

Response to 『I Was Nineteen』

ドイツ映画のセミナーでは、毎週一本映画を観て、それに関するリーディングをし、1ページのレスポンスを書き、それらを元に週1回の2時間の授業でその映画についてディスカッションします。ドイツ映画史の中で重要であったり国際的な評価が高かったりする映画…

2年生秋学期の授業

今学期もショッピングピリオドを経て履修する授業を決めました!今学期は入りたくても人数制限ではいれないセミナーなどがあり、また専攻についても少しは考えなければならないのもあり、昨年より苦労しました。しかし!とにかく決まったので紹介したいと思…

一年生春学期授業の振り返り

ついに帰国しました!ということで、色々と振り返っていきたいと思いますが、まずは春学期の授業についてです。 Anth287 Minorities in Japan 面白さ5 教授4 大変さ5 予習は週約150~300ページ、宿題は5~7ページのposition paper3枚と15~20ページのfinal rese…

理解するということ

Minorities in Japanのfinal paperが終わりました!15~20ページのリサーチペーパーというかつてない長さでしたが、日本語の文献ばかり選んだのでそこまで大変ではないだろうと思っていたところ、大変でした。先週のうちに文献はほぼ読み終わっており、他のク…

ペプシのCMはレイシスト!

春学期も授業は残り1週間、その後reading periodという試験前期間のようなものがあり、期末試験やファイナルペーパーの締め切りがあり今学期が終わります。早いもので一年生ももうすぐ終わりです。色々と思うところはありますが、また色々終わってから書いて…