早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

Yale最初の10日間-前編

僕はYale大学に8月21日に到着しました。授業が始まるのは8月31日からです。ではこの間の10日間、僕は何をして過ごしていたのでしょうか。今回はそのうちの最初の5日間について書きたいと思います。

その五日間、僕は留学生のためのオリエンテーション(Orientation for International Students/OIS)に参加していました。 計126名50か国から来た新入生と、面倒を見る30名以上の先輩の学生方で行われたこのプログラムは、留学生をアメリカで、Yaleで生活できるようにするための様々な準備や手伝いをする、というのが一番の目的です。留学生の出身国はインド、トルコ、イギリス、スペイン、ブラジル、中国、韓国、パキスタンイスラエル、ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、と本当に様々です。そしてこういった国の方が日本人合格者より多い人数合格していました。

プログラムで行ったことは、銀行口座の作成、私書箱の登録、

携帯電話の契約、巨大スーパーマーケットへの買出し、アメリカの治安や安全確保についての説明、Yaleでの授業の取り方、課外活動やパーティーなど学業の両立の仕方、ビザやソーシャルセキュリティナンバーについて、などです。どれもアメリカに来る上で不安だったことで、それらを一気に解決できて最初の一歩を踏み出せたという感じでした。

参加していて一番思ったのは学生たちがとにかく喋る!ということでした。移動時間、レクチャーの合間の数分間、とにかく時間があれば隣の人と、近くの人と話し始めます。最初の3日間くらいは時差ぼけであまりテンションが上がらず、もともと自分からたくさん話すタイプではないことも相まってあまり会話に加わることができませんでした。しかしその後は自然と会話が続くようになり、話せる友達も増えました。アメリカから学生たちが来た後でも、OISで知り合った友人たちとよくすれ違ったり食堂で一緒になったりして心強いです。

参加していて次に思ったのは、皆英語がうまい!ということでした。僕のように、英語が母国語でなかったり今まで英語圏で暮らしたことのない人もたくさんいるのですが、皆英語が僕より流暢でした。もちろんYaleに合格しているので当然といえば当然だし、その国の人全てが同じように流暢な英語を話せるわけでもないとは思うのですが、結構衝撃でした。僕も負けないようにたくさん話して頑張ります!

最後に、皆日本に興味を持ってくれている!ということも実感しました。シンガポールから来た子が好きなドラマはガリレオと言っていたり、デンマークで日本食レストランでバイトしていた子がいたり、寿司食べたいと言われたり、色んな人に今の安倍政権についてどう思うか聞かれたりと、アニメや日本食だけが有名なわけではないのだと思いました。でもまだ仮面ライダーウルトラマンは知られていなかったのでこれから頑張って広めていきたいです。ゴジラは皆知ってはいますが1954年の最初の日本版を見ている人は少ない気がします。日本からDVDを持ってきたのですが、英語字幕が付いていないのでどうしようか悩んでいます。。。


OISで知り合った人と話した内容には、ルワンダの人からルワンダで起きたジェノサイドのこと、イスラエルの人から日常的に起こる銃殺、のような話もありました。こういった話を聞くだけなら、サマースクールなどでも機会があるかもしれません。しかし、その人がどのような気持ちでそれを経験し人に伝え、これから何をしようとしているのかは、その短い期間では理解することはできないと思います。4年間一緒に過ごし理解しあえる環境だからこそ広げられる世界がある、そう考えたのもアメリカの大学に行きたいと思った一つの理由です。今後学生紹介という形で、このような友人たちも紹介できたらと思っています。次回はおそらくOISの後の5日間について書きます!では!