早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

YALEのヒミツ〜偉人たち

突然ですが!鳥類の起源は何だか考えたことはありますか?周りを見渡すと、飛べる生き物は鳥と虫とスカイライダーとウルトラマンくらいに思えます。。そんなことを初めて考えたのが今日のCCSY350 Lost World at Peabodyという自然博物館に関するセミナーでした。

Yaleは考古学を牽引する研究機関の一つです。Yaleが所有する自然博物館、Peabody Museumは今年150周年を迎えます。Yaleの研究者や、この博物館が雇った方々によって、例えば恐竜のたくさんの化石の発見、ダーウィンの進化論の決定的証拠の発見、体系的な鉱物学など様々な画期的研究がありました。授業で紹介された化石や隕石を実際に見たくなり、先週の土曜日に実際にピーボディーミュージアム(Peabody Museum)に行ってきました。
↓メインの展示室の様子です。
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実は授業を取り始める前にも一度行っていたのですが、今回は感動の度合いが全く違いました。

「あ、この化石授業でやった人が発見者だ!」という展示がたくさんあり、しかもその発見者はYaleの卒業生で、科学史上重要な発見物なので、すごく面白くテンションが上がりました。僕はもともと美術館や博物館には全然興味がなく、行っても飛ぶように展示を見終わるタイプだったのですが、今回は一つ一つ説明書きを読んでいました。Yaleでしか取ることができないだろうと思い履修したこのセミナーですが、本当にとって良かったと思いました!

ということで、そんなYaleの考古学の偉人たちを少し紹介したいと思います。今回紹介するのはSilliman, Marsh, Zallingerの3人です。おそらくYaleの学生でもSilliman以外は普通聞いたことないと思いますが、すごい人たちなのです。

- Silliman

YaleのResidential Collegeの名前の一つなのでYaleの学生は皆知っています。この人は!Yaleに初めて科学を持ち込んだ人、そしてアメリカに初めて科学教育を導入した人です。YaleやHarvardと言った古くからある大学はもともとキリスト教の大学で、科学教育は存在しなく、むしろ信教を脅かす存在として捉えられていました。しかし、Yaleはアメリカで初めて化学の専攻を立ち上げ、授業を始めました。1802年のことです。その最初の教授がこのSillimanでした。彼は他にも隕石の分析を世界で初めて化学的に行ったり、American Journal of Scienceという、今でも続く科学雑誌を創刊したりしています。

- Marsh

この人は!たくさんの恐竜の化石を発見し、さらにダーウィンの進化論の決定的証拠を発見した人です!彼はSillimanがいるということでYale大学に入学し、考古学者となり、Yaleの学生を率いてアメリカ西部に何回も遠征に行き、化石を発掘しました。ものすごい数の新種の恐竜や哺乳類の化石を発見し、分析しました。さらに、馬の化石も発見し、馬が段階的に進化して現在に至ることを証明し、ダーウィンから手紙で「一番助けになる証拠だ」と感謝されました。Peabodyはこの人の叔父で、超お金持ちでした。Peabody Museumも、Marshが叔父に頼んで作られました。Marshは自身の発見だけでなく、世界中から様々な貴重な化石や標本を買い、Yaleの貴重な資料となっています。Peabody Museumでは、Marsh発見と書かれた化石の多さに驚きました。
↓Marshが発見した化石の例
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- Zallinger

この人は!上で紹介した博物館の写真の壁の大きな絵を描いた人です!この絵は初めて恐竜を科学的に想像して精細に記したもので、右に行くに従って時期が進むようになっています。すごい迫力です。実は、1954年、ゴジラをデザインした方々は、この絵を見て参考にしていました。ゴジラという日本を象徴するような存在がアメリカの絵をもとにしているというのは複雑な思いですが、感慨深くもあります。
↓アメリカの有名な雑誌LIFEに絵が載りました。
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ということでyaleのマニアックな偉人たちでした。そして鳥類の祖先ですが、恐竜です!というのが今では定説となっていますが、これも宗教的問題や科学的問題や考古学的問題と、色々な議論があり今に至ります。人間はなぜ存在するのか、この宇宙はどうやってできたのか、そんなことを考えるのも楽しいですが、身の回りを見渡すとわからないことがたくさんある、そんな1日でした。では!