早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

Yaleの一年生を終えて

帰国した翌日にAmazonで頼んだシン・ゴジラBlue-ray3枚版が届き本編(5回目)、特典映像1、特典映像2を見ました!!!やはり第二形態は良いです。日本のマイノリティの授業で自主避難について調べたり、日本についてより客観的に考える機会が多かったりしたことで、また前回までとは違う印象でした。
↓特典映像は計3時間以上!NG集やメイキングなどもついていてお得です。

さて、前回は春学期の授業を振り返りました。今回は、それも含めYaleでの一年間を考えて見たいと思います。

一年前僕がアメリカの大学に何を期待していたか振り返ってみると、主には世界中の様々な人々との交流・学習を通じて自分の中の世界を広げることと、専攻を決めなくて良い分縛りなく授業を履修できることの二点でした。この二点に関して実際は期待以上だったと思います。一点目に関しては、僕が期待していたのは自分の知らない文化や環境で生きてきた人たちの世界を知るだけでなく、自分が知っていると思っていた世界、考えたこともなかった世界を目の当たりにすることができました。そしてそういった世界を友人から、ふとした日常の会話の中で突然聞くというのは衝撃でいくつかの瞬間はとても強く心に残っています。そういった世界を生きてきた人たちとこれからまだ三年も共に過ごしていけるのは、アメリカの大学に四年間通えるからこそのことだと思います。二点目は、入学前漠然と物理専攻を考えていたことを思うと、素晴らしい恩恵だと改めて感じます。どの授業も自分で面白そうだと思い選んだ分力を注げ、また専攻のことを考えないで選べるので本当に面白そうだという理由だけで履修ができます。授業自体も、学科にそこまで縛られる必要のない分、様々な分野が入り混じっていて興味が広がります。

渡米前にはあまり予想していなかったが一年間の経験を形作る重要な点もいくつかあります。周りの学生、授業、そしてディアスポリックな経験です。周りの学生は皆本当に優秀です。Yaleに入るまで、少なくとも自分の中では、僕は自分の置かれている環境の中で、総合的に見て優秀な方に位置していました。それは米大を受験する上でも、「他の人にここで負けていてもここでは勝てる」という風に自信にも繋がっていました。しかし、Yaleでは文字通り全員自分より総合的に優秀に見えます。頭の回転、知識、積極性、コミュニケーション能力、どれをとっても勝てる気がしないような学生ばかりです。このような環境にいられるというのはとても幸せなことだし、Yaleに入学できたからこそのことだと思う一方で、それは自信の喪失も意味します。

授業は本当に面白かったです。その点は周りの学生も同じように感じているように見え、そこは日本の大学と大きく違う点だと思います。Yaleでは、日常的にお互い何の授業をとっていて、今どのようなことを勉強していて、何が面白いかという話題で盛り上がります。皆面白いと思って履修しているので話を聞くのも面白いです。しかし、日本では、久しぶりに会う友人でも、大学での授業の話はほとんど話題になりません。つまらない授業に行かない分その時間で自主的に何をしているか、という話になります。そういった話を聞くと、改めて、大学の提供するものを享受できるのは幸せなことだと感じます。

転校等したことがなく、ずっと実家暮らしだった僕にとって、2週間以上家を離れ、日本を離れ、一人で暮らすという経験は初めてのものでした。このことは授業でも日常でも、様々な場面において大きな影響を与えていたように思います。例えば、ソマリアからアメリカへの難民の話や日本にいる外国人の話、幼い頃両親と離れ離れにならなければならなかった友人の話も、日本でずっと変わらない環境で生きている中で聞くのとYaleで聞いたのでは受け止め方や共感の度合い、そこから考えることも大きく異なります。

ということで、Yaleでの一年についていくつかの重要な点をあげて振り返って見ました。どれも日本でそのまま大学に進んでいたら享受できなかった、Yaleに進学したからこその特徴だと思います。しかし、この特別な環境を自分がどのくらい活かせているのかという点はまた別の問題です。これは先ほど挙げた自信の喪失とも関わってきますが、想像していた以上にチャレンジングな点でした。どのくらい活かせているかについて、何も、誰も評価してくれるものがない分、自分自身で何をどのくらいするか決めなくてはなりません。もっと頑張ればもっとできるのではないか、そう思ってしまうし、実際そうな気がします。

勉強に関しては、少なくとも精一杯頑張れたと自信を持てます。次の課題は、課外活動や対人関係などについても、より自信を持ってYaleという環境を享受していると感じられるようになることだと思います。と同時に、2年生ではより専攻や将来のことも考えて勉強していく必要があります。頑張っていきましょう!