早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

全米オープン女子決勝

全米オープン女子テニスが大坂なおみ選手の優勝を以って閉幕しました。中高とテニス部でテニス観戦が趣味な僕は、実は一回戦の模様を二日間に渡りニューヨークに見に行っていました。アメリカの大学に来た以上、いつかグランドスラムを見に行きたいと思っていたので、夢が叶いました。その様子…の前に、話題になっている女子決勝戦で起きたセリーナウィリアムズ選手と審判の論争について。
↓決勝のハイライトとともに、セリーナが審判に何を言っているのかわかります。最初のきっかけは0分26秒からのシーンです。(追記:アメリカ国内でないと見られないようですが、他に全てのシーンを載せている動画を見つけられませんでした。)

セリーナを批判する声が目立つ日本の報道に違和感を覚えるのは、おそらく昨年授業の一つでこの本を読んだからでしょう。

このエッセイは「You」を使用し、「黒人である読者」が経験することを綴ります。実際の読者の多くは白人ですが、逆に黒人はどう思っているのかを「You」を効果的に用いることで体感させようという狙いの本です。

その一節に2009年全米オープン女子準決勝、セリーナ対クライシュテルスの試合を見ている「あなた」のシーンがあります。この試合の終盤、セリーナはフットフォルト(サーブを打つ際に足がラインにかかったとして相手のポイントになる)を取られ、結果的に負けてしまいます。
「あなたは憤りを隠せない。今のは明らかにフットフォルトじゃなかった。いつもこうだ。審判はセリーナが黒人だからって、信用できないと思っている。我々を代表してくれる存在なのに、またアメリカの恥だと批判されるんだ。」(うろ覚えなので脚色あり)
事実、セリーナは今までも性差別的・人種差別的ととらわれてもおかしくないようなことを数多く経験して来ました。この本を読んだ上で今回の決勝のシーンを見ると、中盤涙を流しているセリーナの気持ちもわかるような気がします。

何でもこうした社会問題に繋げてしまうのはアメリカのよくないところな気もしますが、事実アメリカ社会と人種は切っても切れない関係にあり、人種という概念自体がアメリカの今の姿を形づけていると言っても過言ではありません。それを鑑みれば、セリーナをテニス選手の行為としてのみ捉え批判したり、「アメリカでも批判が高まっている」と、マジョリティである白人男性の意見を取り上げて報道するのは考えが足りないと言わざるを得ないのではないでしょうか。

全米オープンにて、練習中の錦織圭選手。センターコートはとても大きく、選手には到底近づけませんが、その他のコートは試合終了時サインを求めに間近まで行け、小さいコートだと本当に間近で試合を見ることができます。男女それぞれ100人以上の選手が出ているグランドスラムでは、小さなコートに有名選手が登場することも少なくなく、迫力が凄かったです。
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↓男子準優勝のデルポトロ選手。サインゲットしました。
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時間的に大坂なおみ選手だけは残念ながら見られなかったのですが、他の日本人選手やフェデラーナダル、セリーナ、シャラポワなど見たかった選手は皆見ることができました!