早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

カンボジアの首都プノンペン

タイ、チェンマイNGOでのインターンシップ、1週目はバンコクでの会議参加とカンボジアの首都プノンペンでのインタビューに同行することでした。東南アジアの移民問題に特化しているNGOなので、バンコクでの会議はミャンマーカンボジアからタイへの農業移民の抱える問題、プノンペンではカンボジア人を日本に技能実習生として送り出す企業へのインタビューでした。タイもカンボジアも初めて訪れる国ですが、今回はプノンペンの様子について書きたいと思います。

カンボジアは日本人であっても入国にビザが必要で、空港到着時にオン・アライバルでビザをもらいます。審査など厳しいのかと思ったら、パスポートとお金を渡すとすぐにビザをくれ、入国審査も一瞬で終わりました。カンボジアの通貨はリエルですが、首都プノンペンなどでは実は皆米ドルを使用します。リエルに比べ信用価値が高いこと、観光客が多いことが理由だと思われますが、空港でのビザ発給含め、タクシー代、レストランの食事、ホテルの宿泊費など全て米ドル表記で書いてあります。1ドルは4000リエルなので、例えば3.5ドルのものに5ドルで支払うと1ドル札と2000リエル札を渡されます。

空港からホテルへはGrabというUberの東南アジア版のようなアプリで車を手配して行きました。車だけでなくトゥクトゥクやバイクも呼べるGrabはタイでは最大手ですが、カンボジアではPass Appというアプリが勢力を拡大しているようです。これはLPガスで走るトゥクトゥクを呼ぶことができます。街を走っていても、Pass Appのマークをつけたトゥクトゥクが数多く走っていました。

街を走っていて気づくのは信号の少なさです。大きな道路でもほとんどなく、幹線道路を外れると全くありません。その中バイク・トゥクトゥク・車・バスなどが入り乱れて走り曲がりするので大変な状態でした。ここ数ヶ月の間に信号機が少しずつ設置されてきたらしく、街で見かけた信号機の多くは日本と全く同じものでした。おそらく日本の支援プロジェクトの一環なのでしょう。

↓信号機が見えるでしょうか。歩いていると突然日本の信号機が現れびっくりしました。Pass Appのトゥクトゥクもたくさんいますね。
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しかし、信号機があるからといって人々がそれを守るようになるわけではないのです。50%くらいの車やバイクは赤信号になると止まっていましたが、それ以外は完璧に無視して進んでいました。今まで信号を守るというルールがなかったのだから、当たり前と言えば当たり前です。新しい規律がどのように出来上がるのか、その過程を見ることができました。

なぜ今になって信号機ができ始めているのか。それは、今カンボジアがちょうど発展をし始めた時期だからとのことです。それはそこかしこで行われている高層ビルの建築現場を見ると強く感じられました。そしてその工事現場のほとんどに中国の会社のマークや文字が書いてあります。
↓新しめのビルと建設中のビル。どちらも中国の会社名義。
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今まさに発展を遂げようとしている、変化していくであろう予感のする街でした。そんな国から日本に働きに行きたい人たちは、どのような動機で、どのようにして来日するのでしょう。次回はそれについて書きたい(予定)と思います!