早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

伝統の一戦 Yale X Harvard

日本でいう早慶戦のように、アメリカにもライバル校による伝統の一戦というものがあります。イェールはハーバードが永遠のライバルです。そしてここはアメリカ、戦うのはアメリカンフットボールです。毎年11月にイェール、ハーバードの会場(大学がアメフト場を所有しています)を交互に使用して行われるこの伝統の一戦、今まではあまり興味なく行っていませんでしたが、今年はもう最後の機会でありちょうどイェールの会場で行われるということで、行ってきました!

イェールの学生だけでなく、ハーバードからも多くの学生が応援しに、さらには両大学のOBOGも多く観戦に訪れます。チアやブラスバンドもいて盛り上がります。席は自由なので、かなり前の方で観ることができました。
f:id:yukihayasaka:20191214154202j:plain
詳細なルールはよくわかりませんが、少しずつ前進し、一番端のゾーンにトライすると点が入ります。前半終了時点では20点差くらいでイェールが負けている状況でした。あ〜という感じでハーフタイムになり、ピザを買いに行って戻ってくると…
f:id:yukihayasaka:20191214154237j:plain
ピッチに座り込み、警察に取り囲まれている人々がいます。

環境系の両大学の団体が、環境破壊を促進するようなビジネスへの大学からの投資を辞めるよう座り込みデモを始めたのでした。確かに注目を集めるには一番良い機会かもしれませんが、伝統のスポーツの一戦でそれをしてしまうあたりさすがアメリカという感じです。ハーフタイムの20分を過ぎても座り込んでいる人たちが動く気配はありません。観客はどういう反応なのだろうかと思っていると、客席から学生たちがピッチに走り出て、次々と座り込みに参加し始めました。その数はどんどん増えていきます。
f:id:yukihayasaka:20191214154352j:plain
試合を再開できないから立ち退いてくださいというアナウンスには場内からブーイング。座り込みの理由を詳細に把握している人はほぼいなかったのではないかと思いますが、それでもとりあえずデモしている側を応援し、自らも行動してしまうのもさすがアメリカでした。一緒に行った友人は「アメフトの選手たちはこの日のために朝4時に起きて練習してきたのに、妨害するなんて間違っている」と怒っていましたが。

1時間後、ようやく座り込みの人達が立ち退き、試合が再開しました。最後の5分前くらいまで10点差くらいで負けていたイェールでしたが、そこから猛反撃を繰り広げ、終了10秒前で同点に追いつきます!そして延長戦の末勝ったのはイェールでした!勝った瞬間イェールの学生達がピッチに駆け込み、大盛り上がりでした。
f:id:yukihayasaka:20191214154442j:plain
ということで、全体的にとてもアメリカの大学っぽいイベントでした。では!