早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

YALEのヒミツ〜バーテンダーの授業編

イェールには、バーテンダーになるための授業というものがあり、誰でも無料で受けることができます。入学前、イェールの先輩のブログでその存在を知り、ずっと興味があったのですが、定員が限られておりすぐに満杯になってしまうため、今まで受けることができずにいました。しかし!予約受付開始と同時に申し込むことで、今回ついに受講することができました。その様子をご紹介したいと思います。
バーテンダー実践講習の会場
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バーテンダーの授業は座学と実践の二部構成になっており、人気の実践を受けるためには、事前に座学を履修する必要があります。座学は2時間程の講義で、人体がアルコールをどのくらいで消化するのか、飲み物に含まれているアルコール分をどのように計算するのか、といったことだけではなく、お客さんの酔っている度合いをどのように判断し、それに合わせてどのように接するべきかといったことも、ビデオでのシチュエーション別シーンを見ながら考えます。バーテンダーはカクテルを作りお酒を振舞うことのみが仕事なのではなく、バーの雰囲気を作り出し、お客さん皆が気持ちよくその空間・時間を楽しめるようにすることも仕事なのだということを学びます。

なので、例えば泥酔している人が「もう一杯!」と頼んできても、「このバーの責任者として、あなたにこれ以上お酒を出すことはできない」ときちんと断るのが正しい反応です。ドラマでよく主人公がバーで酔いつぶれているシーンがありますが、そのバーのマスターはバーテンダーとしてはあまりよくないのかもしれません。

座学の最後にマーク式のテストを受け、点数が大丈夫だと修了証のようなものをもらえ、それをもらうと実践の部を受講することができます。実践の授業はイェールの近くにある一般のバーにて、そのバーのバーテンダーが講師になって教えてくれました。内容は、生徒たちがバーテンダーの指示に従って三種類のカクテルを作り、その合間合間に先生が各お酒やカクテルの歴史、味、豆知識などを色々話してくれるというものでした。
↓生徒たちがカクテルを作る様子。慣れない手つきです。
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実際にカクテルを飲み比べながら、各お酒について聴くことができたので面白かったです。僕はお酒に弱く、全く詳しくないので、学んだことはジンとは何か、カクテルの基本とは何か、といった凄く初歩的なことばかりでしたが、先生もさすがバーテンダーという感じで話が面白く、今度普通にお店に行ってみたいと思いました。では!