早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

夏休みの言語プログラム

北京に来て一週間少しが経ちました。平日は毎朝8時から中国語の授業があり、授業が終わってからも予習や宿題や課外活動など何かと忙しいです。中国に来るのが初めてなので、文化、建物、歴史、社会など色々初めてのことばかりなのですが、今回は僕が参加しているプログラムHarvard Beijing Academy (HBA)と、僕が奨学金をもらっているLight Fellowshipについて簡単に書きたいと思います。

Yale大学は、東アジア言語に関しては独自のサマープログラムを持っていないので、夏の間語学プログラムに参加したい学生は他の大学のプログラムに応募することになります。中国語に関しては、特に僕の参加しているハーバード大学主催のものと、同じく北京で二ヶ月くらいあるプリンストン大学主催のものが人気です。プリンストン大学のものは「監獄」と呼ばれるくらい勉強で忙しいらしいですが、色々な大学から参加者がいます。一方ハーバードのは勉強以外にも課外活動や北京以外の都市での社会調査など充実していますが、参加者の9割はHarvard or Yaleの学生です。(今年はハーバードよりイェールの学生の方が若干多いです。ただ、Pomona, Williamなど他大学からの学生や大学院生もいます。)プログラムへの応募の際には中国語の成績の提出の他志望理由などいくつかのエッセイを書きますが、少なくともイェールの学生なら、それなりの成績とそれなりのエッセイがあれば受かる印象です(落ちた人を知りません)。今年の参加者は合計88名です。プログラムに参加中は、授業中かどうかに関わらず中国語以外話してはいけません。開始時に宣誓書を書き、3回他言語を話しているところを見つかると参加続行が不可になります。

中国語の内容としては、HBAの場合は最初の言語レベルによって5つにクラス分けされ、8週間でハーバード大学一年分相当の授業を消化します。これはどのくらいすごいかというと、毎日新出単語50個覚えなければなりません。授業は毎日8時から、最初の2時間は8人制、次の2時間は4人制、最後1時間マンツーマンでのクラスで、毎週クラスメートは入れ替わります。教師はほぼ全員中国や台湾でリクルートされた若い人たちです。午後には中国文化体験などに参加できたり、金曜日には現地の中国人大学生と観光に行けたり、土曜日には団体で観光に行ったり、日曜日には割り当てられた中国人家族と共に行動したりでき、第5週目には社会調査という、校外学習プログラムもあり、内モンゴル少林寺西安などから一つ選び、行って観光や現地の人々と交流などをします。

さて、このようなプログラムですが、参加費用は6,500米ドルです。これにさらに中国への航空機代や食費、現地での交通費などが加わります。しかし!Yale生の多くは無料で参加しています!それは、YaleにはLight Fellowshipという、東アジア言語学習者のための奨学金があるからです。Lightさん(still alive)が出資して始まったこの奨学金は、毎年100人以上のYale生に留学のお金を出してくれます。この奨学金も、上記のプログラムとはまた別に応募が必要で、エッセイや成績など書かなければなりません。Harvardのプログラムより受かるのは若干難しい印象です。中国語の成績が重視されるようです。この奨学金はプログラム参加中にかかる全ての費用をカバーしてくれ、さらに事前の準備や心構えについてもケアしてくれます。

ということで、折角得た機会なので、できる限り多くを得て終えられるよう頑張って行きたいと思います。では!

HBA Week1 Living Situation

I'm Yuki, a rising sophomore at Yale, and am in Beijing right now participating in Harvard Beijing Academy 2017 (HBA). Every week until week9, I will post an article about what I am experiencing and what I am learning here.

A little bit of my Chinese ability and the level of classes at HBA: Having taken Chinese120 and 130 at Yale, I am in Chinese130, a class for non-heritage third-year students here. If you haven't taken Chinese130 at Yale, you will definitely be in 120 here and if you have taken 140 at Yale, you'll be in 130 here. However, for those who took up to 130 at Yale, which class you will be in is uncertain. In my case, I think my knowledge of Japanese (including Japanese way of understanding classical Chinese) helped me a lot when taking the placement test and was decided to be in 130.

Hotel: Students stay at Xijiao Hotel, located next to Beijing Language and Culture University (BLCU). Alike to normal hotels, staff makes bed and changes amenity (towels, shampoo, a bottle of water, toothbrushes) everyday. Breakfast is included and is provided at a hotel restaurant, which is much better than breakfast at Yale dining. Wifi is also available and though not strong enough for watching videos and doing video calls, convenient for sending emails and searching things. The hotel also has a recreation center, where visitors can play bowling, tennis, table tennis, archery, and swim. Office hours are held in this building as well.
↓Breakfast at the hotel
f:id:yukihayasaka:20170618183843j:plain

Around the hotel: A subway station is located about 500m from the hotel. Most of the restaurants and shops are around the station and you can eat and buy almost anything in that area. Subways in Beijing is very developed and you can go to anywhere within an hour with less than a few dollars.
↓A large shopping mall in front of the subway station
f:id:yukihayasaka:20170618184008j:plain

Laundry: Chinese classes, which start at 8am every weekdays, are held in a building in BLCU about 20 minutes walking from the hotel. Laundry service is located on the way to the classrooms and costs about 3 US dollars each time.

Next week, I will post about the Chinese class. Stay tuned!

夏休み in 日本

明日から中国北京に中国語を勉強しに約二ヶ月間留学します!プログラム自体はHarvard in Beijingというハーバード大学のものなのですが、Yaleのファンドをもらって参加する関係で、毎週ブログ記事を2 paragraphs以上書く必要があるので、英語の記事が増えると思われます。日本語でも、プログラムの紹介等書いていきたいと思っていますが、更新は少なめになるかもしれません。

その前に!この一ヶ月、日本で何をしていたか書きたいと思います。高校や大学の友人に会った以外には、簡単にまとめると、行きたいところに行きました。振り返ると、冬に帰ってきたときでも、あまり日本に興味はなく、行動範囲も高校当時とあまり変わりませんでした。春学期、日本のマイノリティの授業を受けたり、アメリカのイスラムについて学んだり、今後中国に行くことになったり、アメリカ中心主義的な考えに触れたりしたことで、日本について主に二つのことをより知りたいと思いました。一つは日本にいる外国人などマイノリティに分類される方々について、もう一つは日本の戦争の実態についてです。どちらもウルトラマンゴジラなどで描かれており、その事実を以て特撮の素晴らしさを感じてきた訳ですが、考えてみるとその描かれた主体自体についてはあまり学んでいないと気づいたのもあります。

前者については、東京で外国人の法的支援や教育のサポートを行なっているNPO団体の方々に話を聞きに行ったり、東京最大のモスクに見学に行ったり、大阪の釜ヶ崎や東京の山谷に行ったりしました。後者については、東京の昭和館、しょうけい館、靖国神社、広島の平和記念公園、呉、大久野島などに行きました。

この一ヶ月を通じて感じたことは、いつの時代も、どこにでも苦しんでいる人々がいて、しかしその苦難の根源が特定の人・ものなどであることは少なく、様々な事象の重なりの結果であり、だからこそその苦しみは重く、何か一つを変えれば消えるものでもないということだと思います。ウルトラマンという番組はこの現世の葛藤を解決してしまっている点において魅力的なのだと思います。人間の悪の側面によって現れる怪獣は苦難の根源を還元し具現として象徴し、それをウルトラマンという観音様のような、総ての人間を理由なく救世する存在が倒す。怪獣も、ウルトラマンも、ウルトラマンが怪獣を倒すという行為も、現実の世の中では実現不可能で、だからこそそれを成し遂げるこの作品は人々に希望を与えるのだと思います。

ウルトラマンになりたい。小学校6年生の時からこの夢は変わっていません。この現実の世の中で、どのようにしたら一歩その存在に近づけるのか、自分にとって何が一番ウルトラマンとして向いているのか、この一年を踏まえ考えるべきことがより明確になった一ヶ月だったと思います。

ここまでの英語はPart2

Yaleに行って一ヶ月ほどの頃に書いたPart1では仮面ライダーエグゼイドの始まりをフックにしていますね。半年以上経った今、新たなライダーも増え、時間を止められる最強の敵仮面ライダークロノスも登場し物語は佳境を迎えています。

さて、今回はこの一年の英語について振り返ってみたいと思います。春学期になり、少なくとも勉強面では言語が明らかなディスアドバンテージになることはなくなったように感じました。セミナーで発言できない時やペーパーで悩むときは、英語よりは内容の理解に苦労していました。日常でも友達と話しているときはだいぶ英語を意識しなくて済むようになったと思います。

しかし、だからこそ日本語が使えたらどんなに良いだろうかと思ってしまいます。それは、一つにはなぜ英語を使わなければならないのか、という考えからかつての米英をはじめとする欧米と日本を含む他国の力関係を英語を使うたびに意識せざるを得ず、また一つには現時点では日本で、僕がYaleで経験しているのと同じことを経験するのは難しいだろうと思い、何にせよ英語を使う中で思い知らされる現実はポジティブなものではなく、英語を使用するという行為によって嬉しい気持ちにはあまりなりません。

また、日常でも、コミュニケーションをとる上ではあまり英語に支障はないとはいえ、問題がないわけではありません。さらっと気の利いた返しをしたり、チャットで短い語で言いたいことを表したりと言ったことはまだ難しいです。

色々な人と英語を使えば使うほど、また今まで使ったことのないような表現などを使うほどより英語を使いやすくなりコミュニケーションも取りやすくなる。しかし英語に自信がないとなかなか知らない人とすぐに仲良くなったり積極的に仲良くなったりしづらい。結局は、少しずつ、一歩一歩少し先に挑戦していくしかないのだと思います。その挑戦をずっと続けていけるかどうかが重要でしょう。

特撮ロケ地巡り〜”いつもの採石場”栃木県岩舟山採石場跡〜

大泉東映撮影スタジオから車で約1時間。栃木市に入りしばらく車を進めると姿を表す巨大な崖。今回向かったのは平成仮面ライダーなど近年の特撮で度々戦闘の舞台となる岩舟山採石場跡である。
仮面ライダーの映画のワンシーン。仮面ライダースーパー戦隊などにおいて大規模な爆発を伴う闘い、大人数が入り乱れる闘いはだいたいこの岩場で行われる。
f:id:yukihayasaka:20170522231545j:plain

舟山日本三大霊山の一つ。山頂付近には高勝寺というお寺があり、そこに続く1600段以上の階段が山の南側、岩舟駅の西側にほぼ一直線に伸びている。この階段を登れば途中にロケ地となった岩場が見られる、そう思うかもしれないがそれは少なくとも特撮に関しては間違いである(経験済)。確かに途中に2か所開けた場所に出られるところがある。しかし、そこは広くはなく、あの仮面ライダーたちが全員集結して怪人を撃破した場所ではない (劇場版Trickはこちらがロケ地のようだ)。もちろん折角来たのだからお参りして帰りたい、そう思うなら止めはしない。しかし待っているのは急で長い階段に加え、霊山の何とも言えない鬱蒼とした雰囲気、そして無人のお寺だ。
↓霊山、お寺へと続く階段。
f:id:yukihayasaka:20170522231832j:plain
ではロケ地はどこか?階段から少し西にいったところに車で登って行ける道がある。行き着く先−−岩舟山クリフステージがあのいつもの採石場だ。現在はコンサートやフェスの会場としても用いられており、この日もコンサートの準備が進められていたが、誰でも無料で入れるようだ。道を登ると二手に分かれており、一方が草の多く生えている地帯、もう一方が荒地だと思われるがそちらはコンサート会場設営のためよく見ることは適わなかった。さらに西側にも岩場が広がっているようであったが、そちらは私有地のため入ることはできなかった。
↓今はヒーローも怪人もいない。訪れたひとときの平和を自然が迎える。
f:id:yukihayasaka:20170522232235j:plain
この地で繰り広げられた数え切れない闘いとそこで散っていった怪人・獣人・魔人・その他戦闘員に想いを馳せる。日本の特撮の血と汗。魂の現場を目撃した。次回、大谷石採掘場跡。いくつものロケ地を巡りその瞳は何を見るー。

Yaleの一年生を終えて

帰国した翌日にAmazonで頼んだシン・ゴジラBlue-ray3枚版が届き本編(5回目)、特典映像1、特典映像2を見ました!!!やはり第二形態は良いです。日本のマイノリティの授業で自主避難について調べたり、日本についてより客観的に考える機会が多かったりしたことで、また前回までとは違う印象でした。
↓特典映像は計3時間以上!NG集やメイキングなどもついていてお得です。

さて、前回は春学期の授業を振り返りました。今回は、それも含めYaleでの一年間を考えて見たいと思います。

続きを読む

一年生春学期授業の振り返り

ついに帰国しました!ということで、色々と振り返っていきたいと思いますが、まずは春学期の授業についてです。

  • Anth287 Minorities in Japan

面白さ5 教授4 大変さ5
予習は週約150~300ページ、宿題は5~7ページのposition paper3枚と15~20ページのfinal research paper。セミナーで履修人数は7人。
文化人類学的視点から日本、日本のマイノリティを見つめ、より広いテーマにつなげて行ったクラス。最初に日本人とは何か(日本のマジョリティとは何か)考え、その後アイヌ、沖縄、部落、在日、日系、在留外国人、Queer、身体障がい者貧困層、精神障がい者について1週間で一つのグループについて扱う形で学習。課題の本はどれも文化人類学者の論文で、ethnography多。

続きを読む