早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。

YALEのヒミツ〜Blue Bookingとは〜

春学期が始まりました!寒いです!!!ショッピングピリオド中で、今学期取る授業を色々試して決めています。とても知的にわくわくする期間ですが、と同時に入りたいクラスに無事入れるか、本当に思った通り面白いクラスか、という不安もつきまとう期間です。ショッピングピリオド前後の授業日程は毎回載せていますが、その具体的なプロセスについてはあまり書いたことがありませんでした。今回は、それに関係する、学期の始まりにYaleの至る所で行われるBlue Bookingという行為について書きたいと思います。

Yaleでは、その学期にオファーされるコースのカタログをYale Blue Bookというウェブサイトで確認し、ショッピングや実際に受ける授業のプランを立てます。このことから、履修する授業の計画という意味でBlue bookingという言葉を使います。では具体的にはどのようにBlue bookingするのかというと。。。

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日本戦争映画

成人式でした!成人年齢の異なる中国やアメリカにいたのであまり成人したという実感はありませんが、高校の同窓会では久しぶりに旧友たちと話すことができ、リフレッシュできたかなと思います。帰ってくる家があり、迎えてくれる友人がいてくれることはやはりとても大事で幸せなことだと感じ、Yaleでまた心機一転頑張ろうという気持ちになりました。

さて、秋学期ドイツの戦争映画の授業を取っていたこともあり、この冬休みは日本の戦争映画をいくつか見ました。その感想を書きたいと思います。

  • 我が青春に悔なし:黒澤明、1946年
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特撮101ー初めてのウルトラマンー

アメリカの大学の授業の番号はだいたい難易度順に3ケタで表されることから、入門であることを101とよく例えます。特撮入門といえば初代ゴジラと初期ウルトラシリーズでしょう。ゴジラに関してはこれまでも何度か書いてきましたが、ウルトラマンについては一回しか書いていませんでした。
ウルトラマンのヒミツ〜日本の宗教編 - 早坂有生のYALEは少しマニアックな観点からのアプローチだったので、今回はオーソドックスなウルトラの世界への入り口について書きたいと思います。ご紹介する各エピソードはkissasian.chというウェブサイトで観られるようですね。

そもそもウルトラシリーズとは、通常1966年に放送を開始した『ウルトラマン』から続く、特撮ヒーロードラマシリーズのことを指します。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」…と、それぞれ異なるウルトラマン、設定等を要して約一年放送し、完結します。「ウルトラマンネクサス」のような例外もありますが、基本的には一話完結です。全体的に言えるのは、ともすれば子供向け娯楽作品と偏見の眼差しを向けられることの多いウルトラシリーズですが、その実態は戦争、占領など様々なことを経験して来た大人たちが真剣に、テーマを持って完成させた芸術作品であり現実社会の縮図を描く人間ドラマでもあります。特に初期の作品にはそういった、強く訴えかけ心から離れないような作品が多くあります。ウルトラシリーズを見たことない方が見るべき作品をいくつかご紹介したいと思います。

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2年生秋学期授業振り返り

早いものでもう一学期が終わってしまいました。ということで、毎学期恒例、各授業の振り返りをしたいと思います。

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今学期の課外活動

早いものでもう二年生の秋学期も終わりです。先日初雪が降り、暖かめだった気候も冬らしさを醸し出してきました。日本では恒例の秋映画仮面ライダー平成ジェネレーションズFinalが絶賛放映中ということで早く観たいです。今学期は期末テストは中国語のみで、あとはファイナルペーパーが3枚あり、エジプトの社会保障制度、ドイツ映画におけるヒーロー感のない主人公の役割、アメリカで活躍するイラン人アーティストのジェンダー表現について書いています。さて、今回は今学期の課外活動について書きたいと思います。

昨年は授業の勉強に割く時間が多く、あまり課外活動ができなかった分もう少しそちらにも力を注ぎたいと思い新しくいくつかの団体に入った今学期でしたが、総じて色々学ぶことは多かった一方結局あまり力を注げたものはなかったような気がします。昨年から引き続きやっていたのがJASU (Japanese American Students Union), Building Bridges、今学期新しく始めたのがWorld Fellows Program Student Liaison, Yale Refugee Project, Yale UNICEFでした。

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帰国できない芸術家

現在Yale University Art Gallery (Yaleにある美術館)では"Artists in Exile"という特別展示が行われています。その中でも一際目立つ展示が、イラン出身のアーティストShirin Neshatによる映像作品の一コマを写真にしたものです。縦横共に1m以上の大きさで、会場の目玉となっています。「中東のジェンダー」のセミナーでこのアーティストについて扱い、final paperでもこの人について書くことにしたので、先日実際に見に行ってきました。
Raptureという1999年の作品からの出展です。
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総統閣下は”正しく”描写されているか

総統閣下シリーズをご存知でしょうか。YouTubeニコニコ動画で量産されている、ヒトラーの映画の1シーンに嘘字幕をつけたMAD動画です。↓例えばこのような。ほとんどの動画がこれと同じシーンを選び、嘘字幕をつけていることが特徴です。
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実はこの類のヒトラー動画は各国各言語で量産されていて、アメリカでも有名なmemeの一つです。日本語版の特徴は、ヒトラーヒトラーの人物像のまま捉えながらも、現代の様々なシチュエーションに当てはめ、さらに元のドイツ語を日本語の空耳としてうまく取り入れていることでしょうか。↓日本語空耳集
youtu.be

今回ドイツ映画で元ネタの映画『Downfall (邦題:ヒトラー 〜最期の12日間〜)』を扱ったので書きたいと思います。

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