早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

ネイサンチェンのパフォーマンスついに鑑賞

春休みになりました。卒論の草稿も提出し、のんびりした休みを過ごせそうです。四年生だし旅行に行こうと思っていたのですが、コロナウイルスを考えると大人しくしていようと思います。

さて、先日あのネイサンチェンのパフォーマンスを見て来ました。Yale大学に入学したということは聞いていましたが、本当にいるのだろうかと思っていたところ、フィギュアスケートの学生団体の発表会に彼がゲスト出演するという情報をゲットしました。Facebookのイベントページの詳細のところにだけ小さく書いてあるのを発見したのです。しかも無料で誰でも見ることができるとのこと!

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YALEのヒミツ〜周辺のレストラン編

後1週間で春休みということで、最後の学期も半分が過ぎようとしています。卒論の草稿の締め切りも春休み前で近づいてきており、さらに中間テストやペーパーも来週締め切りのものが多いです。そんな忙しい時は美味しい料理を食べたくなりますね。ということで、今回はYale周辺にある様々なレストランを僕の独断でランク付けしたいと思います。軽食やブランチを楽しめるカフェは除いているので、それは今度カフェ編で紹介したいと思います。

僕は三年生までは基本寮の食堂で毎食食べており、今年度は基本家で自炊しているので、そもそもあまり外食しません。そのため、行ったことのあるレストランは限られており、さらに食堂や自炊では食べられないアジア系の料理に偏っていることをご了承ください。

Yaleの近くのレストランは、南北に細長い大学の南側、街の中心部に集中しています。大学からは歩いて1-4ブロックくらいの間にあるので、徒歩で十分いける距離で便利です。

それでは、ランキングに参りましょう。第5位からの発表です。
第5位:Anaya, Noodle Shack
↓Anaya
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↓Noodle Shack
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Anayaは普段は寿司などの日本食、金曜土曜日曜の夜10時からはMidnight Ramenというラーメンを提供しているレストランです。Noodle Shackは最近できたラーメンやフォーなどアジア系麺系の店なのですが、Anayaとオーナーが同じらしく、ラーメンのメニュー・味はほぼ一緒なため同立で5位へのランクインとなりました。イエールの周辺で食べられる寿司は基本的に美味しくないので、Anayaにも深夜にラーメンを食べに行ったことしかありません。どちらの店も10 Hour Broth Ramenという鶏系の10時間かけて作ったスープのラーメンが看板メニューです。スープは美味しいと感じる時もありますが、麺は伸びていることが多くあまり美味しくありません。日本から持ってきたインスタント麺の方が美味しいと思います。Noodle Shackのフォーは普通の味がします。

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YALEのヒミツ〜バーテンダーの授業編

イェールには、バーテンダーになるための授業というものがあり、誰でも無料で受けることができます。入学前、イェールの先輩のブログでその存在を知り、ずっと興味があったのですが、定員が限られておりすぐに満杯になってしまうため、今まで受けることができずにいました。しかし!予約受付開始と同時に申し込むことで、今回ついに受講することができました。その様子をご紹介したいと思います。
バーテンダー実践講習の会場
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バーテンダーの授業は座学と実践の二部構成になっており、人気の実践を受けるためには、事前に座学を履修する必要があります。座学は2時間程の講義で、人体がアルコールをどのくらいで消化するのか、飲み物に含まれているアルコール分をどのように計算するのか、といったことだけではなく、お客さんの酔っている度合いをどのように判断し、それに合わせてどのように接するべきかといったことも、ビデオでのシチュエーション別シーンを見ながら考えます。バーテンダーはカクテルを作りお酒を振舞うことのみが仕事なのではなく、バーの雰囲気を作り出し、お客さん皆が気持ちよくその空間・時間を楽しめるようにすることも仕事なのだということを学びます。

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4年生春学期の授業

Yale最終学期となりました。最後だから…ということで、「今まで取る機会がなかったけど取ってみたかった」という分野の授業が多めになっています。

↓1週間のスケジュールはこんな感じです。
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1. ARCH 341 Globalization Space
週二回のレクチャー、受講人数は100人くらいです。グローバル化とは何なのかを建築的な視点から考える授業です。建築科の授業を取ってみたいと思っており、その中でも面白そうだったので履修を決めました。

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Ethnicity, Race and Migration専攻

僕の専攻、Ethnicity, Race, and Migration(以下ER&M)ですが、何それ?と思う方も多いかなと思い、今更ですが専攻についてその内容、卒業に必要な単位について等紹介したいと思います。

ER&Mはイェールで1999年に設立された学部生のための専攻で、今では毎年30-50人くらいがこの専攻で卒業します。日本では○○学部△△学科という形が多いかもしれませんが、イェールでは学部(department)と○○専攻(major)は一致しているわけではありません。学部(department)は大学院生用のプログラムを有しているもの(political science, anthropology, math,...)を差し、教授の任命権など、権限が大きいのに対し、ER&Mはプログラム(program)という位置づけで、権限があまり大きくはありません。しかし、学部生の専攻としてはdepartmentであろうとprogramであろうと同等の専攻(major)です。

このER&Mという名前はイェールに特有のものですが、アメリカ全体としてはEthnic Studiesという学術的分野に相当します。(日本語の民俗学とは意味合いが異なります。)元々は1960年代、大学に進学した黒人たちが白人の教授による欧米至上主義の授業しかない状況に異議を唱え、自分たちのルーツを自分たちの人種の視点で学べるような環境を作るよう大学側に働きかけ、それが各地に広まったことがきっかけで誕生しました。

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