アメリカの大学の授業の番号はだいたい難易度順に3ケタで表されることから、入門であることを101とよく例えます。特撮入門といえば初代ゴジラと初期ウルトラシリーズでしょう。ゴジラに関してはこれまでも何度か書いてきましたが、ウルトラマンについては一回しか書いていませんでした。
ウルトラマンのヒミツ〜日本の宗教編 - 早坂有生のYALEは少しマニアックな観点からのアプローチだったので、今回はオーソドックスなウルトラの世界への入り口について書きたいと思います。ご紹介する各エピソードはkissasian.chというウェブサイトで観られるようですね。
そもそもウルトラシリーズとは、通常1966年に放送を開始した『ウルトラマン』から続く、特撮ヒーロードラマシリーズのことを指します。「ウルトラマン」「ウルトラセブン」「帰ってきたウルトラマン」…と、それぞれ異なるウルトラマン、設定等を要して約一年放送し、完結します。「ウルトラマンネクサス」のような例外もありますが、基本的には一話完結です。全体的に言えるのは、ともすれば子供向け娯楽作品と偏見の眼差しを向けられることの多いウルトラシリーズですが、その実態は戦争、占領など様々なことを経験して来た大人たちが真剣に、テーマを持って完成させた芸術作品であり現実社会の縮図を描く人間ドラマでもあります。特に初期の作品にはそういった、強く訴えかけ心から離れないような作品が多くあります。ウルトラシリーズを見たことない方が見るべき作品をいくつかご紹介したいと思います。
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