授業や就活で忙しく、前回の投稿からだいぶ経ってしまいました。今回は履修している「人種と資本主義」のセミナーで学んでいることをご紹介したいと思います。かなり哲学的で理解できていないところもありますが、少しずつ人種と資本主義がどう結びついているのかわかってきました。アメリカの奴隷制がその一つの例です。
まずは奴隷制と人種の関係性。これは簡単に想像がつきそうです。アフリカからの奴隷と白人の移住者との主従関係と、白人ー黒人という人種の違い。しかし、この二つ、どちらが先に生まれた関係性なのでしょうか?つまり、元々黒人ー白人という人種の概念、黒人への差別意識があり、それが奴隷制に繋がったのでしょうか、それともまず奴隷制があり、それによって人種や人種差別という概念が生まれたのでしょうか?
答えは後者だと言われています。ヨーロッパにとって、元来アフリカはより進んだ文化を有している場所でした。6-7世紀くらいまではローマやギリシャ文化はエジプト等からの技術や文化に多大な影響を受けており、また中世のルネッサンス期においてもギリシャ・ローマ文化はアラビア語の文献を通して再興したのです。その後封建制から資本主義への移行に伴い貿易業が盛んになり、その一環として奴隷取引も増していく訳ですが、初めから黒人という概念や黒人への差別意識があった訳ではないと言われています。
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