早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

YALEのヒミツ〜イベント編一年生秋学期後編

前回に引き続き今学期参加したイベントについて書いていきます!

  • Food conversation

アメリカの有名なシェフが来て、料理を振舞いつつトークをするというイベントでした。くじで当たったので行けました。料理目当てで行きました。とても美味しかったです。8人くらいのテーブル席が30個くらい用意されていて、大学院生の人などと座り話せたので、それも良かったです。

  • College in Prison

Residential Collegeがゲストを招いてトークをするCollege Teaの一つです。刑務所の中に大学を作るという活動をしている方が来ました。

  • Houn screw

スイートメートが他のスイートメートの相手を探し、皆でパーティーに行くという、各寮ごとに行われる伝統のイベントです。ほぼ初めてのパーティーでしたが楽しかったです。

  • Populism and fascism in the US and beyond

大統領選の直前に行われたパネルで、イエールの政治関連の教授や他の専門家が数人来てポピュリズムファシズムの違い、現代の流行の理由、などについて話してくれました。ポピュリズムが今に始まったことではなく、25年周期くらいで世界に訪れている、という話が面白かったです。

  • Nick Bollettieri

錦織圭が属するIMG Tennis Academyの創始者でプロコーチのニックボロテリーが来ました。College Teaの一つです。モニカ・セレス、シャラポワアガシ、キルギオス、マレー、ジョコビッチなど色々な人の話をしてくれました。

  • Truth in the Internet age

大統領選の直後に行われ、様々なメディアの人が来てメディアの役割、不備、インターネット、SNSの影響などの話をしました。トランプに投票した人はracistな訳ではないのではないか、Yale大学の環境は実はとても狭い独特な世界なのではないか、ということに気づくきっかけになったイベントでした。

  • Nabe party

Yaleには日本人の学部生で構成するJUSYという団体があります。それを使って大学から資金をもらい、日本人で鍋パをしました。鍋用の肉やポン酢や鍋用の鍋がありませんでしたが、思ったよりは美味しかったです。

  • An ASEAN future in a Trump era

ASEAN地域で報道のフィールドワークをしている方が来てトークをしてくれました。"On the ground"な情報の大切さをまた実感する機会でした。

  • People Are the Sky

北朝鮮生まれの韓国系アメリカ人が撮影した、北朝鮮の一般人を写したドキュメンタリー映画の上映で、その作成した本人も来てくださり、上映後に質疑応答がありました。朝鮮戦争北朝鮮が始めましたが、一方でアメリカ軍の無差別空爆によって何万もの一般市民が犠牲になりました。作成者は朝鮮戦争が始まる前くらいに韓国に疎開し、故郷に戻るのはこの映画の撮影が70年ぶりでしたが、故郷はアメリカ軍によって焼かれ、もう跡は残っていませんでした。「あの時あんな酷いことをしたAmerican Bastardsに北朝鮮の人権問題を批判する権利があるのか?」と言っている市民の姿がとても印象に残りました。

  • Jennifer Doudna

UC Berkeleyの分子生物学の教授で、遺伝子操作の研究で最近有名な人が講演に来ました。CRISPRという、バクテリアの免疫機構を応用して遺伝子操作に画期的な活路を見出せそうだという話でした。

  • Storytelling with the formerly incarcerated

投獄された人とその家族を結びつける活動の代表者と、実際に投獄された経験のある方々が来て話をしてくれました。一人はYaleから5ブロック離れた場所の路上で育ったという人でした。いかに刑務所の暮らしが酷いか、暴力などが起こるか、システムとして罰する場所で更生にはつながらないか、家族と離れてしまうか、出所後の差別について、などについて自身の経験を話してくれました。

ということで参加したイベント紹介でした。Yaleの学生からは聞けないような話を聞ける機会として、どれもとても大切な経験だったと思います。やはりその当事者から直接聞く話というのはとても強烈で、ここで僕が二次資料として書いてもあまり伝わらなくなってしまうものです。これからもこのような機会を逃さずたくさん参加していきたいと思います。では!