早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

ボストンの歩き方

Thanksgiving break!!ということで、金曜日の夜から日曜日の夜までボストンに行って来ました。実は、今年は多くのYale生が同時期にHarvardに行きました。毎年恒例の伝統行事、Yale対Harvardのアメリカンフットボールの試合があったからです。日本ではあまりイメージがないかもしれませんが、YaleとHarvardは昔から色々な面でライバルで、何かと争っていて、このフットボールの試合もその一例です。「The Game」と呼ばれており、毎年二つの大学間で行われ、今年はHarvardのホームでした。また、同時期にボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)という、日本系の会社が日本人留学生を対象に開催する就活イベントのようなものも開催され、多くの日本人がボストンに集まります。

ということで、僕もそれらのためにボストンに行った…訳ではなく、色々他のことをしていました。ボストンに行った一番の目的は、日本人の友人たちに会うことでした。
同じ筑駒の同期で、MITに通っている友人の寮に二泊泊めてもらいました。土曜の夜までは、彼はfrat(色々頑張ると入れる秘密組織のようなもの)のinitiation(入会の儀式)で寮にいなかったので会えませんでしたが、その後は一緒に話したり、観光したり、日本食を食べたりしてとても楽しかったです。
↓MIT。一番有名な建物です。こういった建物の上に登るのが文化らしいです。(合法的には登れません。)
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では土曜日は何をしていたかというと、ハーバードにある自然博物館に行ったり、ボストンにある有名なラーメン屋に行ったり、日本人の集まりのようなものに行ったりしていました。ハーバードにもPeabody Museumという、今履修しているセミナーで扱っているイェールにある博物館と同じ人が出資した自然博物館があり、興味があったので行って見ました。ハーバードの方が広く、展示も多かったですが、展示の工夫という面ではイェールの方が優れているように感じました。展示の説明の文が長かったり、昔から変わっていなさそうだったり、説明自体がなかったりしたからです。展示の仕方が違うのも面白かったです。イェールでは、展示の順が生物の進化に沿っており、順路に沿って恐竜の部屋→哺乳類の部屋→人類の部屋→人類学の部屋というようになっているのに対し、ハーバードではテーマごとになっており、進化の部屋、石の部屋、節足動物の部屋、植物の部屋などがありました。

ボストンには「夢を語れ」というお店があります。
↓Yume Wo Katare
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ラーメンを食べるところなのですが、普通のラーメン屋ではなく、お客さんたちが夢をシェアできる場所です。ラーメンを頼むときに、夢を語りたいですかと聞かれ、望むと食べ終わった後、お客さんたちの前で夢を言うことができます。(もちろん全て英語です。)
↓アメリカで食べたラーメンの中で一番美味しかったです。開店直後に行ったのに長蛇の列でした。僕も夢を言いました。何を言ったかは…ヒミツです。
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今回ボストンでは筑駒の友人を始め、たくさんの日本人の方と会い話すことができました。他の大学に通う一年生、イェールの先輩、ハーバード大学院に通っている方などです。ボストンへも、同じコネチカット州にあるリベラルアーツのWesleyan(ウェズリアン)大学に通う日本人の友達と一緒に行きました。

思い返して感じるのは、いかに自分が一人の時間と日本人との時間を欲していたかといことです。Yaleでは毎日のように新しい友人と出会い、自分の知らなかった世界を知り、とても楽しいですが、一方で自分の部屋に一人でいたとしても、外からスイートメートの声が聞こえ、どこに行くにしても誰か知り合いとすれ違い、本当に一人の時間というものはほとんどありませんでした。なので今回ハーバードで一人で博物館で過ごしたり近辺を歩いたりできて良かったと思います。

また、イェールの学生は本当に優しくて、話していて楽しいし疎外されたり差別されたりということもありませんでしたが、やはり違う人種、国、言語なので、日本人と話すのとは気の遣い度合いやシェアしているバックグラウンドのようなものも違います。特にトランプの件以降、なんとなく誰とも完全には理解しあえない疎外感のようなものを感じていたので、日本人と選挙のこと、アメリカのこと、大学のことなどたくさん話せ、とてもリフレッシュできました。他の大学の様子を聞くのも面白かったです。

皆それぞれの大学でそれぞれの道で頑張っていて、inspireされました。僕もまたより一層頑張りたいと思います。では!