早坂有生のYALE

2016年にYale(イェール、エール)大学に学部生として入学した日本人、早坂有生のブログです。大学での出来事やアメリカ大学出願のことなどについて書いていきます。ご質問、ご要望、ご連絡は記事へのコメント(非公開設定です)にお願いします。

YALEのヒミツ〜Writing編

この1週間は課題の多くが火曜日締め切りだったので、その後は結構ゆとりを持って過ごせました。今学期の最後の方が締め切りのfinal projectやfinal paperのテーマについて考え始めました。学生たちは、もうすぐハロウィンということで皆盛り上がっています。

さて、今回はYaleでのWritingについて書きたいと思います。理系文系に関わらず、多くの授業でpaperという3~10ページくらいのレポート課題が出ますが、Yaleにはアドバイスを求めに行ける存在がたくさんいます。

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これは通常の授業の一つで、エッセイや論文の書き方がテーマなクラスです。合計25種類くらいのセクションがあり、学期の初めに、履修を希望する学生は好きなテーマを選んで応募します。テーマは第二次世界大戦、宗教、科学と文化、スポーツなど様々です。人気のクラスかつ少人数制なので、くじで履修できる学生が決まります。僕は今学期は、希望のクラスに入ることができなかったので履修していません。アメリカ人にとっても大学のwritingは高校とは全く違うようで、学ぶことの多いクラスだと履修している友人が言っていました。その代わりテーマがwritingな分課題になるpaperの数も多く大変そうです。来学期履修しようかどうか迷い中です。

教授

Paperを書くにあたり、テーマやリソースなど、教授に相談できます。大体の教授が喜んで相談に乗ってくれます。Paperは出して終わりではなく、教授からのコメントがついて返ってきます。授業によってはそれを元に書き直して再び提出します。僕が今履修している宗教&SFでは再提出はありませんが、合計4個のpaper課題があり、締め切りが遅いものほど成績への点の配分が多くなっているので、反省を生かして書けるようになっています。自然博物館のセミナーは、教授がプロの作家ということもあり、書き直しがあります。コメントと言っても、一まとまりの抽象的な感想などではなく、Word文書のコメント機能を使ったとても具体的なアドバイスです。コメントで画面が埋まるくらいたくさんのコメントがあり、とても参考になりました。僕の場合は、特に単語や表現の使い方、論理性、参考文献の書き方についてが多かったです。

Residential College Writing Tutor

各12個の寮にwritingについて相談に行けるチューターがいます。元writingの教授など、プロの方々で、ウェブで予約をし、事前に相談したいwritingのファイルを送って行きます。僕は自分の属するCalhoun寮のチューターにいつも相談に行っています。アポの日の午前3時くらいにファイルを送り、会いに行くとすでに添削されていて、どこをどう直すべきかなど相談できます。文章の全体的な構成や、細かい文法の直しなどをメインにしてくれます。

Drop-in Writing Tutor

上記のチューターが予約で一杯な時や、paperの締め切りが翌日でどうしようもない時などに便利なのがこのチューターです。平日の夕方から夜にチューターたちがいる場所に行き、なんでも相談できます。チューターは大体3人いて、自分の作品を読んでもらい、その場でアドバイスを受けたり相談したりします。文法よりは、このパラグラフは必要か、トピックセンテンスは適切か、など、構成に関して具体的に相談できる存在です。

Personal Writing Tutor

留学生が希望すると受けられるシステムで、一人一人に個別のチューターが割り当てられ、週に一回くらい会いwritingに関して相談できます。僕もこの制度を利用していて、上記の二つのtutorシステムと併用しています。自分のためだけについてくれているので、次のpaperのテーマは何が良いか、など、より個人的なことも相談できます。

YaleはWritingをとても重要視しているように感じます。Writingによって培われる論理的思考能力や、自身や他人の考えや研究をわかりやすく伝える能力が、将来何をするにしてもとても重要であるということが一つの理由だと思います。僕は今のところゴジラなど自分の好きなテーマで書いていて、とても楽しいですが、今後そればかり書いてもいられなくなると思うので、全く新しい発見もたくさんできると思い楽しみです。では!